咲蘭のブログ

アニメとかがすきな人が日記的な気持ちで書き込んでくブログ。

パラサイト 感想 ネタバレあり

金曜ロードショーで見ました。いや、すごかった。さすがアカデミー賞作品賞というべきか。あまり海外の映画を見る人ではないのでアカデミー賞だからすごいのかどうかはよくわかりませんが、パラサイトはとにかく凄かった。吹替版もめちゃくちゃ良かったのですが、字幕版でも見てみたい。

 

以下ネタバレあり

パラサイト=寄生という意味だったと思うのですが、半地下と呼ばれる場所に住んでいる仕事もせず学校にも行っていない家族が、息子の友達の家庭教師の代わりとして採用されてからどんどん変わっていくというストーリー。

なかなか、騙されている方の家族も人を信じすぎるところはありますが、作戦としては「おお!」と盛り上がる部分も多かったですね。やっぱり最後の家政婦を辞めさせる場面は最高でした。ホットソースとかね。ここから元の家族にバレて転げ落ちていく話で終わると思いきや、まさかまさかの家政婦登場。しかも、この家にも地下があったという衝撃的な展開ですよね。そんなこんなでもめてるうちに家族の帰宅が知らされ大急ぎで準備するが間に合わずに机の下へ。普通だったらバレると思うのですが、この家族にはバレない。あと、この直後くらいのシーンで夫が階段登ってくると明かりがつくシーンありますよね。映画館で見てたら我慢してたでしょうが家では大爆笑でした。しかも奥さんは「このサンサー気まぐれよね」で済ますという。

しかも、ここでは終わらず子供が外でテントを立てて寝ることに。それを見守るために両親もそこが見えるようにソファで眠るのですがまさかまさかのそこでおっぱじめる。それを机の下で聞いている家族3人。まあまあ気まずい。

その後無事(?)に家から抜け出した家族ですが大雨で半地下にある家は水浸し。学校の体育館に、避難しますが、そこで息子の誕生日パーティーに来ないかと誘われる。支給された服からそれっぽいものを見繕って向かう家族ですがそこで目にしたのは余りにも違う光景。そして息子が家の地下に向かい男を殺そうとする。しかし、息子の方が頭を打たれる。男はパーティー会場に包丁を持ち現れ娘を刺殺。その後父が男を殺して逃走。詳しく書く語彙力がないのでざっと流れを書きましたが、この辺りのシーンは言葉が多くない分演者さんの表情からも読み取れる部分が多くすごいシーンでした。ここで終わりではなく父はあの家の地下にいることを息子は確認。いずれあの家を買うことを決意して物語は終わり。

家を買って再開するシーンがあるのでこうなったのかなと思いきやそうではないという。

 

全体的な感想としては陰惨。アニメで例えるとパラサイトが好きな人にもFateが好きな人にも怒られそうですがFate/stay night HFの2章を見た時の心のざわざわ感とか、見た後余韻が残り続ける感じに似ていました。物語が似てるわけではないのですが、心を抉り取ってくる感じとか、共感できるキャラクターがどちら側にもいない感じとか、でも物語としてはとても綺麗にまとまっている。見た方の心はむしろ散らかる。神谷浩史さんが舞台挨拶でおっしゃっていた上質な陰惨さをとても感じました。

吹き替え版ですごいなと思ったのは家政婦が朝鮮放送の真似をするシーン。本来は韓国語のため同じように聞こえさせるのは多分それほど難しくないと思うのですが、今回の吹き替えでは日本語なのにそれっぽく聞こえました。言語が違うと印象が変わってしまうのはよくあることですが、これはすごいと思いました。

あとは山路さん。お父さん役のキャストさん。あくまで個人的感想ですがとてもしっくりきましたね。あと小林由美子さん。これはいわずもがなかな。

 

とにかく話自体が面白かったのでまた放送されたり、みたりする機会があれば是非。

 

p.s.

PG12にも色々あるなと。最近見た中でえぐかった順に並べると

Fate HF2章>パラサイト>鬼滅の刃>銀魂

自分がエロに耐性がないのかな。でもHF2章はグロのほうもなかなかだった。